室の木チャペル

2024/05/30

2024年夏ごろに元短大5号館が解体されるというお知らせをしたところ、「残念」「寂しい」「感慨深い」「読んで えっ?!!と 思わず声が出てしまいました」「パイプオルガンのことが気になります」などの声をいただきました。

5号館といえばクリスマスシーズンには中庭のツリーの向こうに見えた校舎。2022年6月に「林淳三先生を偲ぶ会」を、2023年2月に「香葉会解散記念礼拝」を開催したチャペルのある校舎です。5号館完成後の卒業生にとっては入学式や卒業式、職員のみなさんや先生方にとっても各種イベントの思い出やご苦労など、多くの方の心に残っている場所でした。

元会長の山口さんは国文科卒業生ですが、「新校舎で学んだことのない年代でしたが、チャペルでの国文科30周年の式典で初めてここに足を踏み入れたのです。私が同窓会に参加するきっかけでもありました」と話してくださいました。

香葉会のウェブサイトのトップページの写真にも4号館と5号館が写ったものを使用しています。

短大の前身の女子専門学校は終戦後間もない頃に三春台の校舎で始まりました。その後六浦校地に家政科、英文科の順に移転しましたが、1972年に短大の六浦校地への移転が決まりました。体育館、3号館、1号館、2号館、4号館、図書館棟が1972年~1984年という年月をかけて順に建設され、3号館設計時に作成された「短大キャンパスのマスタープラン」は、1987年チャペルのある5号館の完成で完了となったのです。

通算で16年にわたり短大の学長であった林淳三先生の著書「関東学院の女子教育-女子短大の存在と私-」から一部引用します。

「キリスト教主義学校としてチャペルは、まさにシンボルであり、心のよりどころとなる場所である。私は関東学院女子短大のキャンパス建設の最後には、チャペルを建てねばならないと考えていた。(中略)今後は、この室の木キャンパスの新校舎において、私が念願としていた建学の精神に基づく女子短大教育が行われるものと思われる。」

林先生のこの本は、私たちが冊子「香葉とともに」を作成する際に、先生の当時の想いを知る上でとても役立ちました。「女子教育」のあるべき姿を、あの時代に本気で考えてくださった先生方がいたからこそ、短大の卒業生や元職員や先生方は「いい学校だった」と口を揃えておっしゃるのだと思います。

 

このウェブサイトにある「香葉」のバックナンバーや各ページに、みなさんの大事な思い出に繋がる何かが一つでもありますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「林淳三先生を偲ぶ会」の様子は下記からご覧いただけます。

「香葉会解散記念礼拝とパイプオルガン演奏会」は下記からご覧いただけます。

以前開催したバスツアーの際にみなさんにご紹介した動画で、室の木キャンパスの様子がご覧いただけます。

香葉会の企画として開催した「交流会」はチャペルで開催しました。

チャペルで開催された各種イベントの「香葉」バックナンバーのページ

関東学院大学の「2021年クリスマス礼拝」の様子が、大学の宗教教育センターのページでご覧になれます。
(パイプオルガン演奏は短大卒業生の菊池さん)

関東学院女子短期大学同窓会 香葉会 有志
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