追悼 杉野 要吉 先生 へ
国文科4回 H.K.
杉野要吉先生お亡くなりになったのですね。
最高の先生でしたし、心の師でもあり、本当にご尊敬していた優しい素晴らしい人間でした。
先生のご逝去の報を受け、ものすごく本を読みたくなりました。先生の評論のご本を読みたい。
このように文学に向かう心を養ってくださったのが杉野先生を始めとして、数名の関東学院の愛にあふれた高潔な先生方です。
杉野先生は誰に対しても態度が変わらず、どうですか?とよく学生たちにお声をかけてくださっていました、その折の穏やかな静かな微笑と、まっすぐにこちらに向けられる誠意にあふれた眼差しは慈父のそれであり、大きな愛情を感じさせていただけるものでした。
教育者、研究者としても勿論素晴らしく、杉野先生の講義を通して”本ってこういう読み方をするんだ、と本というものの存在の大きさ、天文学的な深さというものに圧倒され、その面白さにワクワクさせていただいたものです。先生は研究の上では鋭い批判、批評も素晴らしいものでした。
真面目な方でしたが、学生がたまに可笑しなことを言ってもニコニコと楽しそうに声をあげて一緒に笑ってくださり、いつでも学生のすぐ横にいらして、心に寄り添ってくださいました。杉野先生がいらして下さったお陰で当時大人不信になっていた私の心も潤いに満ち、素直になれたと思います。国文の勉強を通し、なんだか心理学のお勉強みたいだなと思いましたが、まさに杉野先生は優秀な心理学者として、学生の心の不満足を埋めていってくださったのです。学生たちからも信頼され人気の先生でした。
本当に学生一人一人を大事にしてくださいました。
先生に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
素晴らしいご縁に感謝しながら自分の幸せをかみしめます。
なんだかとても清々しい気持ちになるのは、きっと
杉野先生が天国に必ず行かれるはずと思うからかしら。
絵にかいたような善人でした。
香葉が残っていて良かった、こんなに幸せな気持ちになれるのだもの。